雅楽と舞踏の不思議な世界
2017
きょうはなんと凌ぎやすい日だったことでしょう!
大分前にお客様からご自分のサロンで雅楽の演奏会(・・・というのか?)があるので、いらっしゃいませんか?というお誘いを受けました。
いつもそのサロンでミニ演奏会などを開いて、時々お誘いを受けていたのですが、大概が日曜日。殆ど仕事の日なのでお断りばかりしていたのですが、今回は
「あら!木曜日じゃないですか!」
という訳で、きょう、ほかのスタッフと3人で行ってきました!
場所は中野区。
結局、西武新宿線の新井薬師駅から徒歩10分位というので、少し早めに出て、新井薬師の街を散歩してきました!
先ずは新井薬師寺へ。
静かな境内でした。
そこで、殆ど人もいないのに、ご年配のご婦人とその娘・・・という感じの二人連れと遭遇。
チラッと目が合って
「あれ?」
あちらの方もとうに気付いていたようで・・・
「確か、奥・・」
「奥住です!」
「そうそう!え~っ!こんなところで?お近くなんですか?」
「いえ、東久留米から」
そう、最近はお見えにならないのですが以前はお母さまとよく一緒にリサイクルを出しに来てくださっていた方なのです。
志木から東久留米に引っ越されたのですね。
こんな偶然の出会いに思わず薬師如来に(関係ないけど)手を合わせて新井薬師寺を後にしました。
18時開場、18時30分開演なのでその前に早い夕食を取るべく、中野通りを歩きました。
ホントに涼しくて今日で良かったねと言いながら。
途中、パンとケーキの店発見!
その上がレストランになっていたのでそこで決定。
17時頃入店。18時L.O 19時閉店という所為か貸し切り状態!
私がオーダーしたのはピラフの上に牛肉のステーキを載せたもの。
食後にコーヒーが付いて1,850円。お安いのでは?
味も雰囲気もスタッフの方もみんないい感じでした!
「RUYSDAEL」というお店でした。
食後歩いて目的地へ。
普通のマンションの最上階。
その一室をサロンとして購入されたようです。
素敵にリフォームされていました。
エレベーターを降りるとすぐ目の前につるし飾りが。
縮緬の手毬だけのつるし飾りも可愛い!
最上階はこちらのお宅だけのようで、エレベーターホールは専有でした。
室内の端に30席ほど椅子が並べられて半分を舞台に。
写真撮影はNGでしたのでここまで。
あとはパンフレットで。
そもそもなんだかよくわからないプログラムだったのですが、なんだか面白そう・・というノリで行ってきました!
雅楽トリオ「千歳(ちとせ)」の3人。
右から「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」
私は特にこの「笙」の音色と音の出し方に興味を持ちました。
舞踏は「友惠しづねと白桃房」メンバーの加賀谷早苗さん。
雅楽トリオの演奏をバックに表情豊かに時々奇声(?)を発しながらゆっくり舞う。
その表情たるやまるで能面のよう。
表情豊かと言いながら能面のよう、というのは矛盾しているようだがそうなのだ。
なんだかわからない振付なのだがなんだか見入ってしまう。
そんな不思議な舞踏。
そしてきょうのメイン。
Joep Dorren(ヨェプ・ドーレン)というオランダの素敵な俳優さんよる朗読。
「ヴァンデルヴァイザー楽派と親密な関係を持ち、ロバート・ラックスの詩から、世阿弥、芭蕉のテクストまでを網羅する声の思索的探究者が、ドイツ、オランダでツアーを共にした仲間とこの夏、東京で再会します」
と、パンフレットにコメントされていますが、訳わからん!
下のプリントが添えられていた。
「夢跡一紙(むせきいっし)」という能の基礎を築き、その偉大な師匠であった世阿弥によって書かれた、あまりにも若くして世を去った息子、後継ぎと決めていた「元雅(もとまさ)」への哀悼の辞ということだ。
これをドイツ語で朗読。
ドイツ語はもちろん、隣の日本語の意味ですらチンプンカンプンですが、悲しみは伝わった・・・。
彼の高低交えた声が素晴らしくいい!!素敵だった!
食後すぐだったので眠くなるのでは・・・と危惧していた私たちでしたが、むしろ引き込まれていく演奏と演技に感動でした!
芸術って色々あるね~と一同の共通した感想でした!