銀座で個展
2022
昨日から銀座一丁目の「Oギャラリー」というところで友人が銅版画の個展を開催しているので行ってきました。
初個展です!
銅版画を始めて昨年で10年、という節目での決断だったようです。
昨年から時々準備の様子を垣間見せてもらいました!
会場探し、銅版画集作りの経過etc.
彼女は岩手県出身なので、同郷の宮沢賢治の童話や詩をモチーフにした作品を最近は制作しています。
今回の個展も彼の「雨ニモマケズ」の詩を16のフレーズに分け、その16枚と田んぼの四季を描いた4枚が展示されています。16枚の中の6枚
田んぼの四季の4枚
右から春・夏・秋・冬私は今回この1枚を選びました。
「野原の松の林の影の小さな萱葺きの小屋に居て」
という詩の部分です。今、我が家には以前、銅版画グループ展のときに購入したこの版画が飾ってあります。
「欲は無く決していからず何時も静かに笑っている」
という部分。
これは「春」を描いていて、上の萱ぶき小屋は「秋」ということでしたので、季節ごとに入れ替えようかと。我が家のこの空間が好きなので。
そして今回、彼女のこだわりが随所に見られ感心すること然り。先ず、個展の案内状の封筒。
彼女は岩手県の紫波町出身なので「紫色」にこだわります。封筒の中身のご挨拶状。
下の刻印。
「紫の波」そして左下に自らの銅版画を配した一筆箋。
購入した銅版画を挟んだ厚紙の上のお礼文のミニ箋。
そしてそれを入れてくれた封筒の封緘シール。
全てオリジナル!!
さすが完璧主義のお方です!この銅版画集も初日にしてすでに8部(限定12部)が予約になっていました!
展示してある16枚の版画が一枚ずつ外せてそれぞれ額に入れられるようになっています。
予約されたお一人はギャラリーのオーナーさん絡みの方で、即買いしてくださったそうです。なんでもお孫さんが賢治の「雨ニモマケズ」の詩を暗唱していたので、その中学(だったかな?)の入学祝いだそうです。
素敵なおばあちゃん(おじいちゃんかな?)!
この製本には用紙選びから結び紐までかなりこだわっていました。
ご苦労も報われているのではないでしょうか。
豊かな才能にため息をつきつつ、くれぐれもお疲れが出ませんように・・・。