戸隠へ
2023
今年も義兄の大町マラソン参加に便乗して姉の家族と長野県の旅行を計画しました。
いつも義兄が日曜日に長野県の大町でマラソンを走っている間、我々はどこかで観光して、その日の夜、義兄と宿で合流して翌日は一緒に観光して帰ってくる・・というここ数年の行事になってます。
今年は10/15(日)、16(月)の両日でしたがあいにく、ここ埼玉も長野も15日は雨。
義兄は最近の腰痛に加えて、完走できなくてもアルプスの山並みを見ながら走りたいという想いも叶わないので、今年は最初から走るのは断念したようです。
それでも私たちは計画通り進めますので・・・。
それにしても雨天の出発はテンション上がらないこと!!
ドライブ旅行ではありますが、姉の自宅の最寄り駅までは電車ですので、柳瀬川駅に着くまでにすでにビショビショ!
ま、でも駅で姪が車を横付けて待っていてくれるので傘をさすのはそこまで。
宿泊先は戸隠ですが、途中小布施に寄って「北斎館」に行ってきました。
そのころは雨も上がって時折、日も差して来ました!北斎館入り口
なんで葛飾北斎館が小布施に?つまりこういう事らしいです。
<雛飾り>
<冨嶽三十六景 凱風快晴>
<桔梗図>
現在の企画展、木版画の展示室を観ながら最後の常設展示室には北斎の天井絵が描かれた祭屋台が二基、収蔵されていました。
そのうちの一基この2枚は上の祭屋台の天井絵「男浪」「女浪」のレプリカです。
これが北斎86歳の作品というのですから驚きです!
北斎館を出ると、周りは栗の和菓子屋さんやお食事・喫茶処やそば処が立ち並んでいます。
私たちは竹風堂でお土産を買い、隣の桜井甘精堂でモンブランソフトクリームを一つ買い、3人で食べました(笑)。
夕食のご馳走に備えて・・・
そして17時ごろこの日の宿泊先、宿坊 武井旅館に着きました。
1745年に建立されたというこの茅葺き屋根の主屋は現在は食事の場として使われています。
左側の宿泊施設は今年の3月に改築され、気持ちのいい空間でした。窓ガラスにこちら側が写り込んでしまってよくわかりませんが、大きな窓から茅葺き屋根や庭園がよく見えます。
ここでひと足先に着いていた義兄と合流しました。築280年という主屋のここで食事をいただきました。
国の重要伝統的建造物に指定されています。
このような建物を守り続けていく代々の女将さんたちご家族に頭が下がります。さてさてお腹が空きすぎて待ちわびた夕食の始まりです。
先ずは右上の食前酒。戸隠神社の御神酒。
先付の香の物
口代わり5品けんちん汁
焼いたナスの上に載っているのはじゃがいもの細切りを揚げたものです。
宝蒸し(茶碗蒸し)
この周辺の女将さんたちの料理教室(?)で習ったものだそうです。
底にそばがきが入っていました!信州牛と焼き野菜
ほろっと解けるような柔らかさでした!
本当はこの前に岩魚の塩焼きがありましたが、すっかり料理に魅入られて撮り忘れました。
でも実はもうこの辺(岩魚の頃)でお腹はパンク状態・・・
最初に
「最後は白いご飯と手打ち蕎麦とどちらがよろしいですか?」
と聞かれていて、戸隠に来てお蕎麦を食べない選択はないし・・
でもお酒を飲まない私たちは白ごはんとおかず、が鉄板だし・・。
最後に白いご飯だけ(多分お漬物と一緒)出されても・・お汁は?
「それは途中にお出しします」と、女将さん。
ブツブツ(主に姉が←笑)呟いていたら、女将さんが
「じゃ、途中でご飯もお持ちして、最後は皆さんにお蕎麦をお出ししますね」
で、一件落着。
なので途中からはご飯と一緒にお料理をいただいていました。お蕎麦の前に季節の天ぷらが先ず出され
それから女将さんが18時過ぎに打って下さったという出来立ての手打ち蕎麦も後から運ばれ、私は天ぷらと一緒にいただきました。
でももう、ホント入らない・・
普通ならこの画像の量だけでもお昼はOKというぐらいだから!
あ〜なんと贅沢で罰当たりなお食事・・
せっかくのお蕎麦、半分だけ残しましたm(_ _)m
お腹がいっぱい過ぎてお風呂にもなかなか入れず。
やっぱり旅先では宿に着いたら先ずお風呂ですね!
ここは「人工温泉準天然戸隠光明石 福寿の湯」と言って天然鉱石である薬石光明石を泉源としてできたものだそうです。
いつも枕が変わるとなかなか寝付けない私ですが、この日は布団に横になったらいつの間にか寝てたようです。
翌朝、朝食前に一人でちょっと散歩に。宿のすぐ上が「宝光社」
とりあえずこの階段だけでも上がってみるか・・上がりきったところでまた階段・・・
どうしようかなぁ
戻ろうかな〜と思ったけど奥にまた階段が見えます。
じゃ、あそこまで。と、ここで先に出かけた姪と遭遇
姪はこの上まで行ってお参りしてきた、とのこと。
私は当然のことながらここでリタイア。
一緒に降りて朝ドラに間に合うように宿に戻りました。
朝食もまた旬のもののご馳走この赤い塗りの蓋付きのお椀も左上の卵焼きが載ってる器も江戸時代からのもので、お蔵に大事にしまっておいても意味がないと、女将さんが引っ張り出して使っているとのこと。10客あった塗りのお椀も落として欠いてしまって今は7客のみとか・・
でも食器は使ってこそですからね!塗りのお椀には蕎麦粥が入っていました。
とても何百年も前のものとは思えない艶がありました!戸隠の竹細工籠
これはお茶碗籠だそうです。
チェックアウトしてお庭拝見ガクアジサイ?
緑の葉の中に赤の花びらがなんとも可愛いこのアジサイもちょっと色褪せた感じの色がまた好き!!
アジサイ好きの私としては秋にも見られるなんて感激です。
色々なお話をして下さった女将さんとも別れを告げ、先ずはすぐ近くの鏡池へ。
女将さん曰く
「今日の鏡池はきっと素晴らしいですよ!私も今日は家の中に居たくないですね!」
というほど空気の澄んだ朝でした。宿から車で10分弱の駐車場に停めて見渡す戸隠連峰?
鏡池周辺案内図の横に「熊出没注意」の看板!
お〜池が見えてきた!
ちょっと色付いてきた樹と共に。もっと近づくとホントに鏡のように映っています!
そこに一羽の鴨がスイーっと・・・
しばらく佇んでいると他の団体観光客の人たちの一人が
「こっちの方がいいポイントがあるわよ!!」と呼んでいました。
そうなんだ・・・と我々も行ってみました。
そしたら・・・いやいや・・・
ホンに絶景かな、絶景かな
もう少し経てば樹々も赤くなってもっと素晴らしくなるかもしれませんが、その時は観光客もいっぱいでしょう!
私はこの一枚で大満足です!!
このあとは戸隠古道WALK
また車に乗り込んで行けるところまで。この大鳥居の向こうは「下馬」として車両はもちろんダメ
ここから年寄組は杉並木のところまで歩くことに。
姪は早足で奥社まで行ってきます。
ここ随神門が奥社への参道のほぼ中間点。
ここをくぐるとずーっと杉並木
奥社、九頭龍社へと階段を登り続けます。
10年ほど前、息子の家族と下の孫がまだ3歳、上の子が4歳ぐらいの時頑張って一緒に奥社まで歩いたっけ!
なので今回はこの辺でブラブラ。
程なく姪がお参りを済ませて降りてきたので、また一緒に駐車場まで。
車に乗り込んでからはひたすらドライブで周りの景色(志賀高原から硫黄香る草津を抜けて)を堪能しながら帰路に着きました。
暑くて暑くてどうなっちゃうんだろう、という夏も終わり秋が訪れてくれました。
やはり日本の自然はいいですね
皆さん、旅に出ましょう!!