
昨日はブランドフェア4日目。
前に頂いたポピーがしょげてしまって、みかねた(?)同じ方からアネモネを頂きました。
グリーンとの対比が本当に鮮やかです!!
頂いてばかりで本当にすみません。
さて、そろそろ値下げを始めて、大分、お買得になっています。
伝票を開き商品とチェックしながら一つひとつ値下げをしていくのですが、残念ながらそうしながら大抵一つ二つ見つからない商品が出てきたりするのです。
昨日はショックなことに3万円以上もするプラダのバッグが見つからない・・・

これだけでもうかなり気持ちがダウン。
昨日の朝、ちょうど(遅ればせの)朝日新聞のbe土曜版の「悩みのるつぼ」を読んだところなのです。

「私の万引きやめさせて下さい」と題した女子高校生が相談者。
7歳のころから(万引きを)始めたという彼女曰く、絶対に必要だと思えない物は買わない。でも「どうしてもほしい!」という欲望と「その理由づけが甘い!」という理性が闘った結果、引き分けでかつ葛藤の時間が膨大なとき、万引きをするのだそうな。
学力優秀、真面目で努力家。家庭も円満、友達もそこそこでこんなにも満たされているのに、どうして万引きするのか、どうしたらやめられるのか・・・が相談事です。
「そんなこと、こっちが知りたいわい・・

」と怒り心頭の私ですが。
回答は評論家の岡田斗司夫氏。
好きだった近所のたい焼き屋が閉店してしまった事。
(もっと買ってあげて宣伝してあげれば閉めなくてもよかったのではないかという後悔)
万引きが原因で小さな書店やコンビニはつぶれてしまうということ。
それによって、今日食べるご飯に困ることになる人もいる・・・
この相談者の「理由づけが甘い」のに「どうしてもほしい」
つまり、「要りもしないのに、欲しい」ということ、それは実はその商品がとても好きだ、ということだと岡田氏は言っています。
理由は説明できなくても「私が好き」というだけでそれは本人にとって価値ある物。
それにお金を出して買うということは、売っているお店も「気持ち」をお金として受け取れる。
そうするともっと喜んで貰える商品を考える・・
だから「好きだ!ほしい!」という気持ちにさせてくれた商品に対して、その向こうの人たちに対して、「あなたの気持ち」を投票するつもりでお金を支払ってあげてください。
との回答。
そして最後に
「この世界は、あなたが思っているほど強くもないし、安定もしていません。はかなくて、びっくりするぐらい不安定です。誰か一人の善意で美しい話も生まれるし、誰か一人の悪意でも残酷で醜くなってしまいます。せめて、あなたが『好きだな』と思ったものだけでも守って育ててあげてください。」
と結んでありました。
そうなんです。
305を好きになってくれて足を運んで下さる・・
それを励みに私たちは頑張れるのです。
それなのに、このお客様の中にさりげなく黙って商品を自分の物にしてしまう人がいる・・
そう、疑って商売をしなくてはいけない現実に直面した時、
やめたくなるほど落ち込みます。
守ってほしいなあ~